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2025.03.17
自動車関連分野

AGV・AMRで省人化!工場の自動化最前線

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

近年、「人材確保の難しさ」「省人化」についての課題を抱えているお客様が多くいらっしゃいます。
これらの問題を解決する方法として、前回のコラムでは、加工請負による省人化のご紹介をさせていただきました。
また、以前のコラムでは、治具・設備の導入による課題解決方法をご提案しております。
本コラムでは、AGV・AMRの導入による「省人化」をご紹介いたします。

・AGV・AMRとは?
・AGV・AMRの導入によるメリット
・弊社からのご提案事例
・まとめ

 

AGV・AMRとは?

*AGVとは

Automated Guided Vehicleの略称です。一般的に、無人搬送車などと訳されます。
工場や倉庫内であらかじめ決められたルートを自動で走行し、物資を運搬するロボットです。
主なAGVは磁気テープのガイドに従って動きます。
そのため、ルートの変更には設定の更新が必要ですが、安定した搬送作業を実現できます。

 

*AMRとは

Autonomous Mobile Robotの略称です。一般的に、自律走行搬送ロボットなどと訳されます。
環境をセンサーでリアルタイムで認識し、自ら最適なルートを判断して移動できるロボットです。
タブレット端末などでピッキング指示を出し、搬送させることができます。
障害物を回避しながら走行できるため、柔軟な運用が可能で、倉庫、工場、病院、小売店などさまざまな業界で活用が進んでいます。

 

簡単に言えば、AGVは「決められた道を正確に走る搬送車」、AMRは「自分で考えて最適なルートを選ぶ搬送ロボット」と言えます。それぞれの特性を活かして、工場や倉庫の自動化、省人化、作業効率の向上に貢献しています。
上記の特性からして、AGVは定型的なコースを決まった場所に搬送する場合に活躍し、
AMRは搬送コース指示の選択が可能なため、レイアウト変更の頻繁に起こる現場や、
センサーで障害物を避けることが可能な点等から、人とロボットが交錯する環境下でよりAGVとの違いを発揮します。

また、より複雑な動きをさせたい場合もAMRが向いているといえます。
例えば、倉庫の中で「A棚にはこの製品を入れ、入れた製品を次はB棚に運ぶ」と決まっている場合はAGVでの搬送が可能です。
しかし、棚に入る製品が可変で、機械が動くコースが何通りもある場合、
つまり、「A棚に入る製品はB,C,Dがあり、それぞれ次に運ぶ棚が違う」という指示を出したい時には、
搬送の前に判断をすることが必要になってくるので、AMRでないと対応することは難しいです。

 

AGV・AMRの導入によるメリット

1.人手不足の解消と省人化
AGVやAMRを導入することで、単純な搬送作業にかかる人員を削減し、より高度な作業に人手を回せます。
ピッキング作業の効率化や、搬送時間の短縮、搬送物を受け取る作業者の待ち時間の削減も導入によって見込むことができます。
人材確保の難しい近年、労働力不足の解決策として、多くの企業が導入を進めています。
また、同様の観点から、人件費の削減や人材確保をするための労力の軽減も可能になります。

2.作業の効率化と生産性向上
人手による搬送よりも一貫した動作が可能なため、ミスが減り、作業の均一化が図れます。
AMRであれば、リアルタイムで最適なルートを選択するため、渋滞を避けたスムーズな搬送ができます。
例えば、より製品の製作を短納期で行えるようになったり、
搬送作業の短縮により製品製作時間をかけることで、より品質の高い製品の生産が可能になったりする等、
生産性が上がります。

3.安全性の向上
AGVは決められたルートを走行するため、人やフォークリフトとの接触リスクが少ないという特徴があります。
AMRは障害物を回避する機能があるため、作業員との接触事故を避け、衝突のリスクを最小限に抑えられます。
そして、決められた動作のAGV・AMRを使えば手作業による搬送で発生しうる荷物の落下などのミスを防ぐことができます。
また、重い荷物を運ぶといった作業を自動化することで、作業者の腰痛や怪我のリスクを軽減できます。

4.長期的なコスト削減
初期投資は必要ですが、人件費や搬送ミスによるロスを削減し、長期的にはコスト削減に貢献することができます。
例えば、3交代制でフォークリフトオペレーターを雇用する場合の人件費を考えると、
AGV・AMRの方が長期的にはコストメリットが大きくなるケースが多いです。
また、AGVは比較的低コストでの導入が可能であり、
工場の自動化を進める第一歩として活用しやすい製品になっています。

 

弊社からのご提案事例

新工場の建設にあたって、自動搬送設備の導入を検討されているお客様から御引き合いをいただき、ご提案いたしました。
①材料一時置き場から材料置き場への搬送 ②材料置き場から生産ラインへの搬送 ③生産ラインから完成品置き場への搬送 この3点の搬送を機械にさせたいとのことでした。
マーカーを読み取ることで搬送路の選択ができる磁気テープレスタイプのAGVや、搬送場所に対しての誤差が少なく精度の高いAMRをご提案させていただきました。
また、AGV・AMRだけでなく、弊社では搬送路や工場レイアウト全体のコーディネートをすることができます。
例えば、こちらのお客様は、AGV・AMRとローラーコンベア・モーターローラーを使ったシューターを組み合わせての自動化を検討されていたので、そちらもご紹介させていただきました。
弊社にお問い合わせいただければ、貴社に最適なAGV・AMRを選定するだけでなく、レイアウト上で必要な設備まで合わせてご提案することができます。

 

まとめ

今回のコラムでは多くのお客様が抱えていらっしゃる「人材確保」「省人化」の問題をAGV・AMRの導入により解決する方法をご紹介いたしました。
AGV・AMRは初期コストは発生するものの、上記の問題を解決するだけでなく、生産性を向上させ、長期的なコストメリットをもたらすことが可能です。
また、今回は一般的なAGV・AMRをご紹介しましたが、メーカーや製品によってそれぞれ特色があります。
弊社からご紹介できる製品も各種ありますので、お客様のご要望に沿った製品を選択し、ご提案させていただきます。
ご興味がありましたら、お気軽にご相談いただけますと幸甚です。

お問い合わせの際は弊社HP「お問い合わせフォーム」または下記連絡先までご連絡お待ちしております。

お問い合わせ先:営業第1グループ  担当:山本
TEL:052-201-2471
FAX:052-201-2476
mail:m-yamamoto@nakagawashokai.co.jp