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お知らせ・コラム

2023.11.16
コラム

段ボール貼合用糊の特性について 後編~中川商会としてできること~

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
今回のコラムは、営業第2グループが担当させて頂きます。

以前のコラム(→11月9日のコラム)では、全自動製糊装置GBR-Aで製糊できる段ボール用糊について原材料の観点からご説明させて頂きました。
今回は、そのコラム中でお伝えした「中川商会としてどのような付加価値を提供することができるのか」という点について、
中川商会が段ボール用糊の製糊についてどのように携わっているのかを知りたい」、「段ボール貼合用糊についてもっと専門知識を活かしたアドバイスが欲しい」という方々に3つのできることを中心に詳しくご説明します。

目次
1.中川商会としてできること①~製糊のアドバイス~
2.中川商会としてできること②~各種状況調査~
3.中川商会としてできること③~糊の説明会~
4.まとめ

1.中川商会としてできること①~製糊のアドバイス~
中川商会 営業第2グループでは、7人の営業担当が所属しております。
糊の原材料を納品させて頂いているお客様を中心に実際にお客様の工場内にご訪問させていただき、製糊状況の確認(粘度や糊化温度の測定など)・段ボールシートの生産状況の確認(ヨードライン確認)を行っています。お客様から糊についてのお困りごとやご不明点、糊の着量を削減するための方法についてご相談をいただき、お客様と一緒になり生産性の向上に取り組んでいます。主な内容としましては「粘度の調整方法」「糊化開始温度調整」「糊の倍水率の調整」などがあります。
段ボールシート製造メーカー様では各社ごとに粘度の基準値を設定しており、安定した粘度で糊を使用できる状態にすることが必要とされています。これは糊化開始温度についても同様です。粘度・糊化開始温度の調整を行うためには処方の調整が必要ですが、コーンスターチ・苛性ソーダ・硼砂あるいは硼酸の適正投入量を見極めるまでには時間を要します。
また、「接着強度を保ちながら糊全体に含まれる固形分(コーンスターチ)の割合を少なくすることで資材コストを抑えたい。」と考え、糊の粘度及び水分量の調整を行い倍水率の変更をご検討されるお客様もいらっしゃいます。
しかし、段ボールシートの特性として、転写される糊の水分率が多い方へ反っていく傾向があり、裏と表の倍水差を極端にすることはできません。
粘度、倍水率の適正数値を見極めていくために、私たちは長年の経験を活かした提案・アドバイスを実施します。そしてお客様と共に現場にて作業を行いながら、実際の生産性向上、コスト削減に向けての糸口を見つけ出していきます。

2.中川商会としてできること②~各種状況調査~
段ボールを貼り合わせるうえで重要な要素として、温度・糊の着量・水分量などがあります。しかし、昨今の人不足の影響により、貼合しながら各種要素の状況確認を行うことに人員を割くのは困難になってきています。
中川商会 営業第2グループは2022年11月25日のコラムでも記載をさせて頂きましたが、現場にて貼合シートのヨードラインの確認、貼合シート・ライナー紙・熱盤など各箇所の温度確認(温度計使用)、段ボール原紙の水分量の測定(水分計使用)などを行い、お客様と情報共有しながら、生産性向上・品質向上につながる提案を行っております。

各種状況確認の中で、ヨードラインの確認についてご説明させて頂きます。確認箇所として
線のバランス、線が途切れることなく直線になっているか等の状況を確認してお客様に情報共有を行い事前に不具合を防ぐこと、更にはより良い製品を作るための改善案の検討をお客様と取り組んでおります。

3.中川商会としてできること③~糊の説明会~
お客様とお話していますと、「段ボールシート製造設備についてはよく理解している。しかし、糊についてはほとんど分からないので管理業者に任せている。」とお聞きすることが多いです。実際、中川商会も管理業者の立ち位置ですが一番の理想として
お客様と管理業者で糊のことに対して共通認識を持ち、一緒に生産性向上につなげていきたい。」という考えがあります。
そこで中川商会 営業第2グループでは、お客様に向けて糊の説明会を実施しております。

主な説明内容としまして、
・糊を作るにあたって、どんな原材料を使用するのか
・製糊の流れについて知ろう
・トラブルシューティング~この時はこうしよう~ etc.

上記を中心に、説明会実施の前にお客様と内容の擦り合わせを行い、
糊のどのような内容について理解を深めていきたいのかということを説明会用資料に反映させて、お客様のニーズに合わせた内容で説明会を行っております。
実際に説明会を実施したお客様に感想をお伺いすると、「説明会実施前よりも糊に対しての興味をもつことができた。」あるいは「生産性向上させるために糊の部分からできることは何かないのか。」というご相談を受けることもあり、中川商会としての付加価値を今まで以上に感じていただくきっかけになっております。

4.まとめ
今回は、中川商会 営業第2グループとしてどのような付加価値をご提供できるのかということについてご説明させて頂きました。上記にて記載した内容以外にも生産性向上につながる提案をするために各営業がお客様の工場内にて活動しております。
ご興味がございましたら、下記宛先にご連絡をお願いいたします。

お問い合わせ先:営業第2グループ  担当:見玉、浅井俊、浅井岳
TEL:052-201-2471
FAX:052-201-2476
HPからのお問い合わせはこちらから

今回も最後までご覧いただき有難う御座いました。
以上