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2024.02.08
コラム

自動車内装品向け樹脂製品のお取り扱いについて

-自動車内装品向け樹脂製品のお取り扱いについて-

自動車業界で使用される部品が約3万点ある中で、約3分の1が樹脂原料を使用して作られています。
自動車用に使用される樹脂は、内外装部品における設計自由度が高く、耐久性、触感、耐摩耗性、
制振性に優れ、加工がしやすいのが特長です。
また、電気自動車へのシフトが進む中でより少ないエネルギー巡行距離を増やすために
さらなる軽量化が進む中、樹脂は大きな役割を果たしており、使用量が増えています。
弊社としても樹脂に関連する製品を数多く取り扱っておりますので、
射出成形品や押出成形品の樹脂原料、樹脂成型品、再生樹脂、着色原料、添加剤等をお探しの方向けに
今回のコラムでは樹脂についてのご説明および弊社でのお取り扱い製品についてご紹介させていただきます。

目次
1、樹脂とは
2、熱可塑性樹脂の種類
3、弊社でお取り扱い製品について
4、まとめ


【樹脂とは】

樹脂とは、本来は植物から分泌される樹液などの物質である天然樹脂のことを指していますが
一般的には石油や植物繊維を主原料に化学合成して作られた合成樹脂を指すことが多いです。

合成樹脂について

合成樹脂は、大きく分けて熱可塑性樹脂熱硬化性樹脂の2種類あります。
弊社が主に取り扱いをしているのは熱可塑性樹脂になります。

熱可塑性樹脂について

熱可塑性樹脂は、熱を加えると軟化して冷やすと固まるといった特性を持っています。
よくチョコレートを形作ることに例えられることが多いです。
その特性上から、再利用が可能で量産性も高く、加工もしやすいという利点を持っています。
最近では、自動車業界でも環境対策としてリサイクル品が推奨されており再生樹脂を
検討される機会が増えております。

【熱可塑性樹脂の種類】

ここでは、自動車業界でもよく使用される汎用プラスチックのみご紹介致します。

■PP樹脂(ポリプロピレン樹脂)

プロピレンを重合させた熱可塑性樹脂であり、汎用プラスチックの中で最も耐熱性が高いです。
比重が最も小さく水に浮かぶという特徴があります。比較的、機械的強度が高く、
耐薬品性に優れ、吸湿性が無いという特徴から自動車業界でもバンパー、トランクボード、
ダクト、ルーフ部品などに使用されております。
また、ポリプロピレンは射出成型、押出成形、真空成型、ブロー成型などの様々な方法で加工できることも利点の一つです。

■PE樹脂(ポリエチレン樹脂)

ポリエチレンは、原油から生成される合成樹脂です。加工がしやすく安価で、
射出成型、真空成型、発泡成形など幅広く使用されております。
高密度ポリエチレン(HDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)があります。
自動車業界では、天井、トランクルーム内張り、エアコンダクト、
フェンダーライナー、リザーブタンクなどに使用されています。

■ABS樹脂(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体樹脂

クリロニトリル、ブタジエン、スチレンを主成分とする合成樹脂です。
非常に硬い非晶性樹脂で、高い耐衝撃性があります。
また、二次加工がしやすく、表面の光沢性に優れています。
自動車業界では、ダッシュボードトリム、天井部品などに使用されています。

【弊社でのお取り扱い製品について】

上記にてご紹介し汎用プラスチック含めて、自動車業界で使用されている樹脂原料、
再生樹脂やご要望に合わせて配合したコンパウンド品及び射出成型による成形品まで
お取り扱いが可能です。下記詳細を記載致します。

1、樹脂原料・マスターバッチ

各自動車メーカーの部品ごとに必要なスペックを満たす樹脂原料のご提案が可能です。
弊社の場合、再生樹脂を利用したコンパウンド品でのご提案になります。
射出成形向けでは、TPOABSの他にもコスト低減を目的として
再生品をコンパウンドしたPP等の販売実績が御座います。
また、押出シート成形用にもTPOPP、PE等のご提案も可能です。

2、カラーマスターバッチ

着色が必要な場合に使用されるカラーマスターバッチのご提案が可能です。
指定色のご対応も可能ですが、指定色なしで黒であれば安価な海外品も取り扱っております。

3、樹脂成形品

指定樹脂原料を使用した各種樹脂成形品のご提案が可能です。
射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成形などご用途に合わせた成形品のご提案を致します。

4、樹脂添加剤

射出成形等にて使用される添加剤として、結晶核剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤、安定剤などの
ご提案が可能です。また、押出成形に使用される炭酸カルシウムやステアリン酸カルシウムなどの
添加剤もご提案が可能です。

5、樹脂リサイクル・再生樹脂

自動車業界や他業種からの樹脂回収から、再生樹脂のご提案が可能です。
産業廃棄物になっている樹脂原料を再利用するための取組みも積極的に行っております。
詳しくは、下記コラムにて詳しく紹介しておりますので是非ご覧ください。

自動車業界における産業廃棄物削減への取り組み -リサイクル材料-

【まとめ】

本コラムにて弊社での樹脂製品のお取り扱いについてご紹介させていただきましたが、
自動車内装部品において必要な各種樹脂製品をお探しの際は、是非お声掛けください。
SDGs対策で再生品を探したい・コスト低減したい・樹脂成型品の改質や性能をあげたいなど、
ご用途やご要望に合わせてご提案を指せいただきます

本内容にご興味を持っていただけた場合や、ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせの際は弊社HP「お問い合わせフォーム」または下記連絡先までご連絡お待ちしております。

お問い合わせ先:営業第1グループ  担当:篠田
TEL:052-201-2471
FAX:052-201-2476
mail:m-shinoda@nakagawashokai.co.jp

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。